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タイ邦人カメラマン 無言の帰国 妻「言葉にできぬ悲しみ」(産経新聞)

 タイの首都バンコクで銃撃を受け、死亡したロイター通信日本支局のカメラマン、村本博之さん(43)の遺体が13日夕、成田空港に到着した。バンコク発の日本航空機で村本さんの遺体とともに帰国した同僚の同支局シニアプロデューサー、オリビエ・ファーブルさん(42)は、村本さんが取材で使っていたテレビカメラを肩に下げ、沈痛な表情で報道陣の前に現れた。

 ファーブルさんは、村本さんの妻、恵美子さんから預かったコメントを代読し、「世界中にいる彼の友人から励ましの言葉をいただき、彼がどんなに愛されていたかを実感している。彼を失った悲しみはあまりにも大きく、うまく言葉にできないが、2人の娘の母として気持ちを引き締めなければと思っている」と述べた。

 バンコクで村本さんの遺体と対面したファーブルさんは「少し日焼けして無精ひげもあったが、安らかな顔で眠っているようだった」と話した。村本さんと家族のことを聞かれると、「娘思いの父親で、職場に連れてきたこともあった。娘たちもパパのことが大好きだったと思う」と、涙を浮かべて何度も言葉を詰まらせながら答えた。

 同席した同支局のネルソン・グレイブス編集局長によると、村本さんの葬儀は週末に都内で行われる予定という。

 外務省などを通じ、警視庁に入ったタイ当局による司法解剖結果では、村本さんは左方向から銃撃された可能性がある。

 警視庁組織犯罪対策2課は石神井署に捜査本部を設置し、刑法の国外犯規定を適用し殺人容疑で捜査を進める。14日には東大病院で司法解剖する方針で、詳しい死因や村本さんが銃撃された状況を調べる。

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